失礼、噛みました。

無課金アグロロイヤルでシャドウバースを攻略!

【彼岸】プレイ考察ケーススタディ

1.はじめに

定期的にブログを更新するのって難しいですね。前回からだいぶ期間が空いてしまいました。

 

先日、実際に彼岸デッキを組んだため実践で回してみようと非公認大会にて使ってみました。しかし、選択肢が多くてどうプレイしたら良いか難しく、自分がデッキを回しているというよりもデッキに遊ばれているような状態になってしまいました(笑)。

 

また、今回出場した非公認大会の三戦中で一度もベアトリーチェを出さずに大会を終えてしまいました。ハンドを切ってまで出したベアトが綺麗に処理されてしまうことを懸念したり、昇天の角笛や沈溺との兼ね合いの結果として出す機会を見失ってしまったのだと思います。

 

そこで、今回はEMEm・帝・ミラーの三つの環境デッキを仮想敵として、ベアトを出すべきか沈溺・角笛を構えるべきかをもう少し掘り下げて考えてみました。筆者自身があまり環境に触れられていないため有用性の高い記事になっているかは甚だ疑問ですが、初心者の方がデッキ理解を深めたり、中上級者の方が一つでもここからアイデアを掴んでゲームに活かして頂けたら幸いです。また、彼岸を対策したい方にも参考になる部分があるのではないかと思います。

 

2.永遠の淑女ベアトリーチェVS彼岸の沈溺のケーススタディ

 

まず、以下のケーススタディを考えてみてください。

 

ケーススタディ

相手のデッキがわかっているマッチの2戦目で、自分が先手です。

手札:魔界発現世行きデスガイド、彼岸の悪鬼ラビキャント、彼岸の沈溺、他二枚(ハーピィの羽根帚、貪欲な壺)

 

最後の二枚は自分の展開に関係せず、相手ターンに相手の盤面に触れないカードであれば何でも良いです。

 

この手札から始めて、各環境デッキにそれぞれに対して最善だと思う展開を考えてみてください。(ただし、ダンテの効果で墓地に落ちるカードなどの不確定カードは展開に影響しないものとします。)

 

ケーススタディ回答の選択肢

この手札から始めると、細かい点は除いて主な展開方法として以下の三通りを想定することができます。どの展開でも手札に次のターンのデスガイドを確保しており、相手ターンに発動できる妨害も構えられています。

 

手札:デスガイド、沈溺、他二枚

場:ベアト(ダンテ、デスガイド)

墓地:魔サイ、スカラマリオン、ラビキャント

(デスガイドNSef魔サイSSダンテXS魔サイ切ってスカラマリオン落としダンテefハンドのラビキャント切ってベアトSSエンド時スカラマリオンefデスガイドサーチ)

 

手札:デスガイド、他二枚

場:ダンテ(デスガイド)、ダンテ(ラビキャント)、沈溺

墓地:魔サイ、グラバー、スカラマリオン

(デスガイドNSef魔サイSSダンテXS魔サイ切ってグラバー落としてダンテefグラバーefスカラマリオンSSハンドのラビキャントSSダンテXSスカラマリオン切ってダンテefエンド時スカラマリオンefデスガイドサーチ)

 

手札:デスガイド、他二枚

場:ダンテ(デスガイド)、ウェルギリウス、沈溺

墓地:魔サイ、グラバー、スカラマリオン

(デスガイドNSef魔サイSSダンテXS魔サイ切ってグラバー落としてダンテefグラバーefスカラマリオンSSハンドのラビキャントSSウェルギリウスSSエンド時スカラマリオンefデスガイドサーチ)

 

これらの三通りがケーススタディの回答の候補になります。以降はこの候補の中から回答を絞るために、各カード単体に焦点を当てて考察していきます。

 

 

3.各環境デッキにベアトリーチェは有効か

最初はベアトリーチェについての考察です。各環境デッキがベアトを処理する方法を整理することで、ベアトリーチェが有効札となりえるか判断しようと思います。

 

【共通】

・召喚無効系(神の宣告・神の警告・昇天の角笛)

どちらの効果も使わせず単体で処理できます。後出しは出来ないけれど流石に強い。

2つ目の効果はフィールド上で破壊された時ではないので、召喚無効にしても発動されてしまいます。

 

・強制脱出装置

上に同じ。後出しだと2回効果を使われますが、SS効果を使わせずに処理できます。後出しの場合は次のベアトリーチェを出されてしまう可能性が高いので、なるべくエンドフェイズに当てたいです。

 

【EMEm】

・エキセントリック・デーモン(+ホープライトニング)

効果はどちらも使われるものの、単体で処理できてかつ再利用できる点が良いです。ホープライトニングが出せる状況なら、巡礼者ダンテのハンデスを発動させないので相性が良いです。

 

・イグニスターP

バウンス効果があるためイグニスターに対して彼岸側はマストカウンターになりますが、打点が2850と高くまたシンクロモンスターであるためベアトefアリキーノ、ファーファレルでも一時しのぎにしかなりません。彼岸がこれを越える手段はウェルギリウス、アシゴ、罠くらいしかなく、その点も非常に優秀です。

 

・深淵に潜む者

単体では突破できない点が悩ましいですが、SS成功時点でベアトを完封できるので、ランク4を2体並べられる状況では非常に有効です。ただ、罠がある時にこれを行い相方が罠を踏んで処理されると、次のターンにベアトに殴り殺され損になってしまうので注意が必要です。彼岸側は深淵とランク4を出されたらベアトでブレイクスルーを落として次のターンに備えましょう。

 

・フレシアの蟲惑魔

先出しフレシアはベアトの墓地落とし効果を使わせませんが、SS効果は使われるため巡礼者ダンテへの対処が必要になります。ペンマジのスケール効果で2800ドクロバットが出るなら、相打ちまで持って行けます。ハンデスも食らうため微妙かもしれませんが、状況次第では選択肢になるでしょう。

 

EMEmのベアトリーチェへの対応はこんな感じになります。上記以外のランク4はファーファレルefでオーバーレイユニットを外されてしまったり、深淵を出した方が強い場面が多かったりと微妙です。巡礼者ダンテを処理できるのは、ペンマジのスケールef、イグニスター、ホープライトニング、ヴェルズビュートの4種と意外と少ないです。ベアトがEMEmに有効札となりえるかはEMEm側の引きや他の自分のカードに依存されるところが大きく、臨機応変に対応しなければなりません。たとえば、伏せに強脱を構えられているならば、イグニスターと深淵を見れるので、積極的にベアトを狙うと良いでしょう。

 

【帝】

・エレボス、邪怨帝

イグニスターPと同様にマストカウンターを強いられかつ、ベアトの効果で解決できないカードです。召喚時efなのでベアトefアリキーノでは無効にできません。打点の2800も越えづらく、厳しいです。

 

・列旋

リリースのためSS効果を使わせずに処理できますが、彼岸側はチェーンベアトでファーファレルを落としてベアトを除外して回避することもできます。

 

上記のように、帝はベアトリーチェを処理しやすいです。また、巡礼者ダンテに関しても、最上級帝の2800打点と相打ちを取られます。さらに、帝は手札アドを稼ぎやすくかつ墓地で機能するカードもそこそこあるため、ハンデスもあまり有効でないです。そのため、無理してベアトを出していくメリットはないでしょう。

 

【彼岸】

ウェルギリウス(+ブレイクスルー)

出すのが難しい上に、単体ではベアトefアリキーノ、ファーファレルでしのがれ、次ターンに相打ちを取られて巡礼者ダンテを出されてしまいます。ブレイクスルーと組み合わせられれば綺麗に除去できます。しかし、攻撃表示で放置した場合、次のベアトリーチェを出されて相打たれて巡礼者ダンテまで繋げられてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

・アシッドゴーレム

デメリットの多いモンスターです。ベアトefファーファレルで素材を除かれるとライフコストがかかる上、次のターンの展開もできず、巡礼者ダンテも出てきます。しかし、これを書かなければいけない程、彼岸にはベアト突破のプランが少ないです。

 

・沈溺

効果を使われる上、出てきた巡礼者ダンテに対応できないです。うまくバックと一緒に飛ばせれば幾分はましです。

 

このように、彼岸ミラーではベアトを綺麗に突破する手段が少なく、基本的には召喚無効や強制脱出装置のような罠で処理していく方法が望ましいです。また、巡礼者ダンテに対しては巡礼者ダンテで相打ちを取るかアシッドゴーレムで叩くかしか処理方法がなく、出されないようなプレイングを心掛けなければなりません。そのため、彼岸ミラーの場合にはベアトは非常に有効なカードです。相手に先に出されてしまうと、自分はかなり厳しくなるべく先出しを狙いたいです。

 

 

4.各環境デッキに彼岸の沈溺は有効か

 

次に沈溺が各環境デッキに対して有効かどうかを考えたいと思います。こちらについては各環境デッキの展開パターンを考え、沈溺で展開を妨害できるパターンとできないパターンを分類したいと思います。今回はできる○できない×状況次第△の三つで分類します。

 

彼岸側の場は、一番コストとして使われているだろうダンテと、墓地発動の効果を持たないためにシンプルにしやすいラビキャントの2体がコストに立っていて、伏せに沈溺があるような場面を想定すると良いと思います。

 

【EMEm】

・星4NS+星4SSでのランク4 ×

クロバットやEmモンスターを通常召喚して、そこに使い魔やハットトリッカー特殊召喚し、ランク4エクシーズに繋げるパターンです。ダイヤウルフで伏せを割ったり、チェインでアドを取りに行ったりする感じに繋げられてしまいます。

 

・ペンデュラム(特にラスター、ヒグルミ) △

ペンデュラムのカードはラスターPやヒグルミを筆頭にハイパワーカードが多く、相手の伏せが一枚ならば踏み越えて行けるほどです。彼岸に採用されている罠として代表的な物が、神宣、神警、角笛、スキドレ、ブレスル、強脱、激流、沈溺、到彼岸、嘆き、ユニバース辺りでしょうか。これらを見ると、スキドレ以外はペンデュラムからエクシーズをすれば割ることができるため、後続を確保しているならペンデュラムスタートは悪くないでしょう。このパターンに関しては沈溺で止められるかはEMEm側の手札次第です。

 

→ペンデュラムスケールから入ってきたEMEmに対してどこで沈溺を当てるか。

蛇足の内容になりますが、ここで彼岸側の視点に切り替え、伏せが沈溺だった場合にどこで沈溺を当てれば良いかを考えたいと思います。彼岸側は、スケールを貼られた時点でもペンデュラム召喚をされた後でも沈溺を発動した場合に裏目が存在します。前者で発動した場合はドクロバット召喚などからもう一セットのスケールを揃えられてペンデュラム召喚まで行かれてしまう場合です。この場合はせっかく沈溺で破壊したスケールのモンスターも一気にペンデュラム召喚されてしまいます。後者の裏目は複数のモンスターをペンデュラム召喚されることです。スケールを破壊しようとした場合はモンスターを破壊しきれずチェインジャグラー落としなどから次のスケールを揃えられ、モンスターを破壊しようとしてスケールを残すと次のターンにまたペンデュラム召喚をされてしまいます。この判断に関しては他のカードに左右されるため一概には判断出来ませんが、ペンデュラム召喚後に出てきたモンスター複数に対して沈溺を当てに行くのが良い場合が多いのではないかと個人的に思っています。理由としては相手のモンスターがいなくなるので次のターンにライフを取りに行けて、かつコストにしたダンテの効果で沈溺を回収しているため、次の相手ターンも沈溺を発動できるからです。

 

以上、EMEmの展開パターンになります。EMEmは展開パターンが豊富であるため、上記のような一般化したパターンでしか整理ができなかったのがなんとも微妙ですね。

 

 

【帝】

イデアNSエイドスSSからアドバンス召喚 ○

イデアアドバンス召喚モンスターの二枚消費に対して、ダンテの回収の分を入れて二枚消費することになるのでとんとんの交換になります。しかし、帝側は召喚権を使い切ると展開が難しいためテンポを取ることができるため見かけよりも悪い動きではないです。

 

・列旋 ×

沈溺のコストをリリースされてかつ帝や魔人などが出てきます。かなり厳しい一枚です。

 

・真帝王領域、帝王の開岩 ○

これらを絡めたアドバンス召喚を狙ってくる場合には沈溺で巻き込んで破壊でき、アドバンテージを取ることができます。

 

帝に対してはだいたいこんな感じでしょうか。ベアトが簡単に潜り抜けられたのに対して、沈溺の構えはある程度帝に対して有効でしょう。

 

【彼岸】

・彼岸下級2体SS △

下級2体が出揃った時に沈溺を当てると2:2交換ができてかつ相手側はSS効果を使っているために墓地発動の効果も使えないため、有効です。ダンテを出される前に当てましょう。召喚権が残っているので、デスガイドがケア出来ないのが不安です。

 

・魔サイ彼岸下級NS+彼岸下級SS ×

1体は墓地での効果を使われてしまうため、実質2:1交換で結構しょっぱいです。召喚権を消費させていますが、魔サイやグラバーだとダンテまで出されてしまう可能性も高いので注意が必要です。

 

・ガイドNSスタート ○

ガイドでサーチしてきた彼岸モンスターが墓地で効果を発動するため、実質2:0交換になってしまいアド損です。しかも後続の展開も許してしまいます。沈溺を構えていてガイドを召喚されたら、アド差ではなくテンポを取るためにエンドフェイズに前を空けさせる使い方をする方が良いでしょう。

SSされた彼岸モンスターのみに当てるとガイドが残り、相手の後続の展開が難しくなります。カード枚数的にはディスアドですが、テンポを取ることができます。

 

対彼岸ミラーに対しては、墓地発動の効果を使われてしまうためどうしても沈溺は刺さりにくいことが多いです。ベアトリーチェが非常に有効なので、沈溺よりもベアトリーチェにアクセスすることを意識してプレイしましょう。

 

5.彼岸の詩人ウェルギリウス

最後にウェルギリウスについての考察です。

先行で出した場合で、ダンテと比較してメリットとデメリットを整理します。

 

○メリット

①ガトルによる蘇生時の打点

ダンテは蘇生した場合1000打点しかないのに対し、ウェルギリウスだと2500打点が出ます。1100~2400打点が多い相手に対してはウェルギリウスの方がうまく立ち回れるかもしれません。ただ、ダンテならば手札から彼岸モンスターを切ればベアトリーチェになれ、切った分のアドも相手ターンにベアトが効果を使えば回収できます。

 

②デッキバウンス

打点で越えられないモンスターが多いデッキや、墓地効果を使われたくないモンスター、戻したい永続を貼られる可能性の高い相手などに対して、後で蘇生することでバウンス効果を発揮できます。

 

○デメリット

①コストによるリリースでアドを取れない

沈溺や昇天の角笛によるリリースではウェルギリウスは効果を発動できないため、それらと組み合わせるならダンテの方が優秀です。

 

②ダンテクジが引けない

出した時にダンテで墓地肥やしが出来ないです。ダンテは先行だとガトルの対象が効果を発動する予定のスカラマリオンになってしまったり、ファーファレルの対象が無かったりと有効になる場合が少ないです。スカラマリオンやブレイクスルーくらいかなと。逆に中盤には効果的に発動できる機会が増えるので、中盤のウェルギリウスの優先度は下がります。どうしてもウェルギリウスをゲームプラン上使わなければならない相手に対しては序盤で出しておくと良いでしょう。

 

こんな感じです。今回のケーススタディでは伏せが沈溺なので、ダンテ>ウェルギリウスで間違いないと思いますが、たとえば伏せが角笛だった時にダンテを2体並べるのか、ウェルギリウスとダンテにするのかは意見が割れるところだろうと思います。個人的には2500打点以下で展開し、スケールも戻したい場面がありそうな対EMEmではウェルギリウスを出し、永続が多くて沈溺が刺さるためデッキを掘りたい対帝とベアトに相打ちを取られてしまう対ミラーではダンテを出します。

 

6.ケーススタディ回答

これらを踏まえた上で先程のケーススタディに回答を出すと、以下のようになります。

 

①対EMEmと対ミラー

手札:デスガイド、沈溺、他二枚

場:ベアト(ダンテ、デスガイド)

墓地:スカラマリオン、ラビキャント

 

②対帝

手札:デスガイド、他二枚

場:ダンテ(デスガイド)、ダンテ(ラビキャント)、沈溺

墓地:グラバー、スカラマリオン

 

対EMEmに関しては、どちらの展開でも一長一短で断言しづらくはありますが、沈溺のパターンだと次のターンが回ってこない場合も多々あるのでこちらを選びました。

 

7.おわりに

 

今回は記事がかなり長めになってしまいましたし、内容に関しても論理的か自信がない部分も多々ありましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

ケーススタディという限定的なパターンを通して分析をしましたが、そこから得られた情報は他の状況についても応用することができるのではないかと思っており、読んで下さった方がプレイをする上で一つでも有用な情報を掴んで下されば幸いです。

 

彼岸に入れる妨害やサイドデッキについても考察をしたかったのですが、そこまで辿り着けなかったので、次の機会で考えようと思います。

 

それでは。

 

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